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京都育ち、ロンドン住まいのフリーランス・ライター/編集者。デザイン関連のリサーチ仕事もしています。アメリカ、スウェーデンに住んでいたこともあり。ここCurious Nestでは、各国で見知った様々な暮らし方にヒントを得た、ライフスタイル関連のアイディアや情報をお届けします! Hi, welcome to Curious Nest, a lifestyle & interior blog! I'm a Japanese writer/editor/researcher based in London, UK. Here at Curious Nest, I'll be bringing you beauty and intrigue I find mostly in the UK, Sweden and Japan. Articles are in Japanese, however, I'm familiar with English. So, if you have any question or comment, feel free to drop me a line!

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5.29.2013

Playful + Approachable ☆ 人に優しいグッドデザイン






前回の記事で、IKEAで見つけた夏らしい Greenhouse のご紹介をしましたが、
そもそもこの日 IKEAに出かけたのは、どうしても入り用のものがあったから。
そしてその「入り用だったもの」が、このブラケットです。




もちろん元々は壁に棚を取り付けるための支えですが、
ふと、お気に入りのランプを吊るすのに使おうと思い立ち。
コードを通すためにドリルで3カ所に穴を開け、壁に取り付けました。

***

夫の友人である
 Guy Brown(ガイ・ブラウン) と Don Herd(ドン・ハード)が営むデザイン工房、『Room 9』の作品であるこのランプは、
すっきりとシンプルなのに温かみのあるデザインが気に入っています。

陶器製で、シェードの内側やコード部分には
彼らのトレードマークでもあるボールド(強い)・カラーが用いられ、
遊び心があってチアフル。でも、シェードの外側はつや消しになっているので、
全体的にはふんわりと優しく、むしろ素朴で落ち着いた印象です。





ところで Room 9 が目指すのは、まず機能的、かつユーモアがある、「Approachable(気さく)」なデザイン。
ランプのほかにも時計やハンガー、ベンチなどを扱っていますが、
どれも確かに肩に力の入りすぎないリラックスした雰囲気で、
見ていて気持ちが和む系。
内外での評価も高く、英国はもちろん、
ヨーロッパ各地のデザイン・フェアにも出展しています。

作品はすべて
東ロンドン Stoke Newington(ストーク・ニューイントン)にある工房で
制作しているそうで、
このランプも鋳型の跡や筆のストロークに手作りならではの温かさを感じます。

これまでランプがなかった、夫の側のベッドサイドに取り付けました。
のほほんとした雰囲気、シェードの内側に当たって周辺を柔らかく照らす光が、
夜、ベッドに寝転んでゆったりと本を読むのにぴったりです。


『Room 9』



5.26.2013

お部屋で愛でる * Summer Garden





週末、入り用のものがあり久しぶりに訪れたIKEAで、素敵な Greenhouse に遭遇。

なかなか上がらない気温のせいか、
少し前から育てているバジルの発育がいまいちだったので、
ひとつ欲しいねとちょうど家人と話していたところでした。

2つ買って、ひとつはリビングに、もうひとつはキッチンに。

リビングのハウスには、同じくIKEAで見つけた色とりどりのお花の種を。



キッチンのハウスには新たにハーブの種を蒔いたポットを、
そして、元気のなかったバジルも新しい土に植え替えて仲間入りさせました。



お庭はもちろんバルコニーさえない我が家ですが、
グリーンハウスのおかげでなんだか突然、
瑞々しい Summer Garden を手に入れた気分。
これぞインテリアの醍醐味ですね。

さてさて、ちゃんと育ってくれるかしらん・・・




5.23.2013

ほのぼの *「バター・プレス」






こんにちは!

月曜の朝、起きるととたんに具合が悪く、熱を測れば38度と少し。
そしてそのまま気を失ったように寝込むこと、丸2日・・・。

季節外れのインフルエンザを疑いましたが、
発熱以外の症状といえば胃のムカムカによる食欲減退と腰の鈍痛だけのまま、
昨日になってあっさり収束しました。
一体、なんだったんでしょう?

状況から考えるに恐らく、
週末出掛けた Stratford(ストラトフォード)の大型ショッピングモールで、
「何か」をもらってきたのだと思います(笑)。
東ロンドンの皆さま、どうぞお気をつけ下さい。

***


さて、そうこうしている間に、
臥せる直前『ebay』にて数ポンドで落札していた
「バター・プレス」が届きました。



バター・プレスとはその名の通り、バターに模様をつけるための型押し器。
英国ではヴィクトリア朝時代によく使用された道具のようです。

木彫りのものが主流ですが、私が購入したのはテラコッタ製。
主に手紙の封印用の印章を専門に製造する、
『Stuart Houghton(スチュアート・ホートン)』というメーカーが出している
(出していた?)ものになります。

プレスの取っ手が印章風ですね。

青空の下、草を食む Cow。

使い方は、室温に戻したバターを容器内にドーム状に盛り、上からプレスをセット。
そのまま冷蔵庫で冷やせば完成です。
ちなみに型を外すときのコツは、
あらかじめ室温に置いてバターが少しだけ緩んだところで、
プレスを横に倒すように外すこと。
始め要領がわからずいろんな方向に引っ張っていたら、
すぽっ!とバターが丸ごと抜けてきました(笑)。



食卓が一気にほのぼのする、素朴で愉快な雑貨。
これもまた長いお付き合いになりそうです。


5.17.2013

Power of Colour * 草原の食卓


一日中バタバタしていた日の夕刻、気がつくともういい時間だったので、
家人と相談して夕食は超シンプル・メニューで手を打つことに。

温めたサバの薫製とのセットが
母国スウェーデンの定番給食メニューだったという、
リークとキュウリとサワークリームたっぷりのポテトサラダは、
いつものように家人が担当。
ただし!私の実家の定番、りんごのスライスをたくさん入れてもらうのも忘れません。

ポテトサラダができ上がる間に、
冷蔵庫の中ですっかり熟れていたアボカドをビネグレット仕立てに、
農園の Farm shop で買ってきたアスパラガスはガーリックとバターでソテーして。

そうしてパパッと食卓に並べてみたら・・・


初夏の日の草原を思わせる、ブルー、グリーン、ホワイトの競演。
野花が咲き乱れる中でいただきたいような、さわやかな食卓ができあがりました。
色の力ってやっぱり絶大だなと思った次第。

英国に本当に夏がくるのは、まだまだまだまだ遠い先になりそうな
予感はしますけどね・・・(それももしくるのならの話・・・)。


5.15.2013

A Little Trip to the Sky ☆ 寄り道の恩恵



夢のあるミニチュア気球のオブジェは、
先日の Road trip の際に敢行した「寄り道」のたまもの。

英国有数の学生の町 Oxford(オックスフォード)で見つけた、
趣きのある文房具屋さん『Scriptum(スクリプタム)』で購入しました。

名門 Oxford University(オックスフォード大学)からすぐの、
Turl Streetという小道にあるこのお店。
世界屈指の品質を誇るイタリア製レターセットや革手帳、
黒光りする精巧な木彫りブックエンド、動物形の文鎮、真鍮のルーペ、
つけペンにインク壷など、それこそ『ハリー・ポッター』に出てきそうな
重厚な文房具を扱っています。






店舗はここ Oxford 店のみ。
確かに、多くの有識者を育てた歴史あるこの町にこそ似合うお店です。
ウェブサイトでの販売は最近になって始めたそう。




長い間、
我が家のリビングのこの壁のこの場所にぴったりくる雑貨を探していたんですが、
思い掛けず出合えました。

家に居ながらにして空飛ぶロマンに思いを馳せられる(笑)レトロでシックな気球。

やっぱり寄り道はするもんですね。


Scriptum
3 Turl Street,
Oxford OX1 3DQ
Tel: 01865 200042





5.13.2013

『Maison Trois Garcons Cafe』


注:こちらのショップは2015年始めに閉店しました。



ロンドン東部ショーディッチ地区でレストランやショップを展開する、
マレーシア、フランス、スウェーデン出身の3人組
『Les Trois Garcons(レ・トロワ・ギャルソン)』。

彼らが Redchurch Street で開いていたセレクト・ショップ
『Maison Trois Garcon(メゾン・トロワ・ギャルソン)』が、
先週末、新しくカフェに生まれ変わりました。

このショップはもともと、
デコラティブで、ほんの少しデカダンな独特のセンスが光る、アンティーク & ヴィンテージの家具、アクセサリー、バッグなどを扱っていたお店。
3人組がインテリア・デザイナーを兼業しているというのにもうんうんうなずける、
一筋縄では行かない折衷主義がゴージャスな、とても素敵なショップでした。

新しいカフェも、その流れをくんだエレガントなセッティング。
フランス製の繊細な家具やヴィンテージ・スタイルの
デコレーションをミックスさせたエッジィながら上品な店内で、
オリジナルのグラノラやジュース、ペイストリー、コーヒーなどの軽食がいただけます。

うれしいことに、
ショップのトレードマークだった美しいヴィンテージのバッグはカフェでも健在。
そのほかにも、彼らのお眼鏡にかなった雑貨や、アジア、北欧の食材などが並びます。

このところ人気のショップ + カフェの融合型も、
ハイセンスな彼らの手にかかるとさらに心躍る遊び場に。
訪れるたびに発見がありそうな、楽しみなスポットです。


45 Redchurch Street, 
London E2 7DJ








5.11.2013

Good Old English * 可憐な英国陶器


英国中西部に、古くから陶磁器産業で栄えた
Stoke-on-Trent という町があります。

先日ぷらっと出掛けた Road trip では、メインの目的地として設定、
周辺のファクトリー・ショップをいくつか覗いてきました。

ファクトリー・ショップでは、
ちょっとした色むらや釉薬のよれなどほんの少し欠陥がある「セカンド品」のほか、
半端もの、生産中止のラインなど、
通常の小売店ではなかなかお目にかかれないめずらしい品にも出合えます。
もちろん、お値段は破格。

トップ写真は、今回購入したものの一部です。
北欧陶器が人気の昨今ですが、
古き良きイングリッシュ・ガーデンを彷彿させる、
こんな英国磁器も可憐で素敵ですよね。

写真左(ライトブルー & ホワイト)から時計回りに、
『Burleigh』『Johnson Brothers』『Wedgwood』
『Spode』『Burleigh』『Burleigh』『Burleigh』(中央)の製品。

メーカーが違っても、雰囲気が似ているからとてもしっくりきますよね。
もともと柄の違う器を組み合わせて使うのが大好きなので、
また楽しみが増えました。

『Burleigh』(プレート)& 『Spode』(カップ & ソーサー)

ひとつ、
ファクトリー・ショップでセカンド品を購入する際は、
細かい部分までじっくりチェックすることをお勧めします。
「セカンド」の程度もピンからキリまでありますからね・・・(笑)。


『Burleigh』ファクトリー・ショップ 
『Burleigh』ファクトリー・ショップ 店内
『Wedgwood』ファクトリー・アウトレット店内


Burleigh Factory Shop』
Middleport Pottery,
Port Street,
Burslem, 
Stoke-on-Trent ST6 3PE


『Wedgwood Factory Outlet』 @ Wedgwood Visiter Centre
Wedgwood Drive,
Barlaston,
Stoke-on-Trent ST12 9ER


Spode Factory Shop』(Portmeirion Group)
London Road,
Stoke-on-Trent ST4 7QQ

5.10.2013

気ままに Road Trip in the Country



時間ができたので、1泊2日の気ままなRoad tripに。

英国中西部、古くから陶磁器の町として知られる Stoke-on-Trent へと向かい、
周辺のファクトリー・ショップを半日かけて回ったら、
あとは気分の赴くままに寄り道しながらのんびり車を走らせます。


ロンドンの北西約100キロ、Oxfordshireにあるチャーミングな町 Banbury 近郊の
広大な田園地帯では、小さなFarm shopを発見。
とびきり新鮮なアスパラガスやシャーロット、リークなどを購入しました。

農園の管理をしながら、お客が来ればショップの番をする、
気のいいお兄さんとおしゃべりしながらお買いもの。

店には、畑の土を掘っていたら出てきたという
古い瓶や陶器、工具なども置いてあります。
夏になると開かれる、
Boot sale(ブートセール:地元の人が集まって開く、不要品の持ち寄りセール)に
出店するのだとか。


そうそう、私は知りませんでしたが
、アスパラガスやブロッコリーなどの野菜は、お花と同じで
水を張ったカップに挿しておくと新鮮さを長持ちさせることができるんだそう。

持ち手にヒビが入って使えなくなってしまったけれど、
気に入っていて捨てられなかった『Wedgwood(ウェッジウッド)』の巨大マグ、
また大活躍の予感です。





5.06.2013

コーヒーで始まる休日 @ OZONE Coffee Roasters




気持ち良く晴れた休日、
自宅近くのカフェ & コーヒー・ロースター『OZONE』にて遅めの朝食を。

地下鉄 Old Street 駅を出てすぐの裏通り、Leonard Street 沿いに位置するこちらは、
地上階がカフェ、地階はコーヒーの焙煎工場になっています。

広めの店内で談笑するのは、家族や友人たちと休日の朝を寛いで過ごす人たち。
カウンター席には、ノートパソコンを持ち込んで
誰にも邪魔されない時間を満喫する人も見られます。
手ぶらで来てペイストリーやコーヒー豆を購入していく人は、
これから自宅でブランチでしょうか。

ロースターから立ち上る深いコーヒーの香りに、気持ちがほぐれる穏やかなカフェ。
お気に入りの場所のひとつです。


Ozone Coffee Roasters
11 Leonard Street
London EC2A 4AQ
Tel: 020 7490 1039












5.05.2013

ころんと愛らしい『スウェーデン養蜂家組合』のはちみつ



夫の母国、スウェーデンに行くと、必ずいくつか購入してくるこちら。
同国ではおなじみ、『スウェーデン養蜂家組合』のはちみつです。

組合に加入している全国の養蜂場のもとで収穫されたはちみつのうち、
組合が定めた品質基準(水分量20%以下、保存料無添加など)
をパスしたものだけがこのラベルをまとい、地元の市場に出回るという仕組み。

だからラベルが同じでも、
全国津々浦々、買う場所によって実は違うはちみつが売られているんですよね。

今うちにあるジャーのラベルには、生産者として、
スウェーデン西部のブローランダという町にある養蜂場の名が
小さくプリントしてあります(ラベル前面右下)。
つまり、同地区近郊に生息するミツバチが、
町の周辺のお花の蜜を集めてできたはちみつってことですね。

そんな流通形態がなんとなく微笑ましく思え(笑)、
スウェーデン国内を移動した折には土地のスーパーに寄って
このはちみつを購入するのが密かな楽しみになっています。
ちょっと重いけど、
見た目も可愛らしいしスウェーデンならではのものなので、
家族や友人へのおみやげにすることも。

ただ、このはちみつにこだわるのにはもうひとつ訳があって。

それは、はちみつを食べ終わった後に使える、このシンプルで丈夫なガラスジャー。



手を余裕で差し込める口の広さと、
半周ひねっただけで開けられる浅い蓋の組み合わせは、
さっと使いたい調味料用にこれ以上のものが見当たらないくらい、
すこぶる便利。

ころんとしたフォルムにゴールドの蓋も愛らしく、
フィンガーソルトやお砂糖などは
そのまま食卓に出しても十分絵になります。

その土地土地のミツバチたちが集めた、
瓶ごとに微妙に異なる風味のはちみつと、
それを食べ終わった後も長く愛用できるシンプルなジャー。

地味ながら(笑)、愛着のあるひと品です。


5.03.2013

赤い蓋がチャーミング * フランス製保存容器




赤いプラスチックの蓋が程よくキッチュなこのガラス製容器。
フランスの『Luminarc(ルミナーク)』という
キッチン用品メーカーが出している保存容器です。
つい先日、8年越し(!)で入手しました。

ロンドンに引っ越してきて間もない頃、
近所のよろず屋の片隅でひっそり売られているのを見かけたのが出合いです。
一目で気に入ったものの当時はまだ暮らしに落ち着きがなく、
手間をかけて保存食をこしらえるようなこともあまりなかったため、
「いつでも手に入るだろうからまた今度でいいや」
なんて高をくくっていたのですが・・・。
月日が経ち、そろそろ買う気になったとき、
その容器がよろず屋の棚から姿を消していたのは言うまでもありません・・・(笑)。

しかもその頃から、
オシャレ雑貨店で割高で扱われているのを見かけるようにもなり、
ますます悔恨(笑)。

そんな因縁の保存容器だったのですが、
先日ふと『Amazon.co.uk』の存在を思い出し、
サイト内で探してみたところ6個セットを発見!
オシャレ雑貨店で買うよりずいぶん割安で手に入りました。

もともとはジャムの保存容器ですが、もちろん何にでも使用できます。
プラスチックの蓋は十分な弾力があるので見た目よりしっかり開閉可。
中身が見えるのもありがたく、また重ねて収容できるので冷蔵庫の中がスッキリします。
(ただし耐熱容器ではないので急な温度差には要注意。
電子レンジも使わない方が無難だと思います。)


ドライトマト(トップ写真)やきんぴらなどの保存食を始め、
お漬けもの、余ったおかず、チーズなど、何でも保存。
ガラスなので匂いもつきにくく、とても重宝しています。

ちなみにドライトマトは、これを好物とする夫が毎度制作を担当。
半分に切ったトマトにオリーブオイルをたっぷりと塩こしょうをまぶし、
オーブンの下段でじっくり低温焼きするそうです。
(180度で、弾力を残した感じでしわしわになるまで。2時間程度はかかります)

安いトマトを使ってもなぜか酸味が出ずまろやかに仕上がり、
市販のドライトマトの凝縮されたような甘みと酸味が苦手な私でも
おいしくいただけます。
刻んだものをツナマヨやキヌア、クスクスなどに混ぜて食べるとおいしいですよ。


とにかく、8年越しでやっと我が家のメンバーになったこのチャーミングな保存容器。
長いお付き合いになりそうです。